コミッショナーのジェイ・モナハンは木曜日、競合イベントおよびメディア権に関して然るべき許可を取らずに今週のトーナメントに出場すると決めた選手たちの処分について、最新情報をPGA TOURのメンバーに通達した。

PGA TOURのトーナメント規定に従い、無許可で今週のトーナメントに出場する選手は、プレジデンツカップを含むPGA TOURのトーナメントへの出場停止、または参戦資格を失うことになる。この処分はPGA TOURに認可されているコーンフェリーツアー、PGA TOURチャンピオンズ、PGA TOURカナダ、そしてPGA TOURラティノアメリカにも適用される。

「彼らがサウジゴルフリーグ/LIVゴルフのイベントに出場することは、私たちのトーナメント規定に違反しています」とモナハンは記述している。「この先、PGA TOURの規定に反するサウジゴルフリーグのイベントに参戦すれば、どの選手にも同じ処分を下すつもりです」

また、PGA TOURのトーナメント規定に従い、日曜日の夕方、RBCカナディアンオープン終了後に公式スタッツが発表された時点で、ツアーを脱退した選手はフェデックスカップポイントリストから除外される。対象となる選手は、スポンサー招待枠やその他の特別枠を使ってPGA TOURのトーナメントに非会員として出場することも認められない。モナハンは通達の中で、出場停止処分を受けたものの、まだ脱退していないメンバーによって、プライオリティーランキングやトーナメントの出場資格、そしてフェデックスカップ・プレイオフの出場資格など、ツアーの現行メンバーに悪影響が及ばないことも確約している。

「これらの選手は金銭的な理由で判断を下しました」モナハンはツアーメンバーに宛てた文書にそう記している。「しかし、彼らはPGA TOURの現行メンバーと同等の特典や報酬、そしてチャンスなどの優遇措置を求めることはできません。そのような要求は、現行メンバーやファンの方々、そして私たちのパートナーを軽視することになります」

選手の将来的なツアー復帰の可能性について質問を受けたモナハンは、「そのような質問に応じる準備は整っているつもりです。私たちは透明性を保ち、メンバーの協力を得て作り上げたPGA TOURの規定を尊重しながら、この一連のプロセスと向き合ってきました。選手のツアー復帰についても、同じように取り組むつもりです」と述べた。

「きっとPGA TOURのファンやパートナーの方々は、お金の話ばかりでうんざりしているでしょうが、この先も毎週ワールドクラスの競技をお楽しみいただき、選手たちの放つ一打一打が戦況を大きく左右し、優勝者の名前がゴルフ史に刻まれる大会に感動していただけることを確信しています」とモナハンは記している。「今週のRBCカナディアンオープンは、皆さんがPGA TOURとともに作り上げた模範的なトーナメントです。豪華なフィールド、献身的なスポンサー、満員のホスピタリティエリア、記録的な観客数、世界規模の放送網。PGA TOURの遺伝子ともいえるこれらの要素は、ジャックやアーニーをはじめとする選手たちが築き上げ、タイガーを筆頭に数多くの選手が発展させてきました。彼らのレガシーは選手同士、そしてPGA TOURと切っても切れない関係にあり、私たちが共有するこの財産は、売り買いできるものではありません」

出場停止処分を受けたか、またはPGA TOURのトーナメントに参戦する資格を失った選手たちは以下の通り。

セルヒオ・ガルシア*
テイラー・グーチ
ブランデン・グレース*
ダスティン・ジョンソン*
マット・ジョーンズ
マーティン・カイマー*
グラム・マクドウェル*
フィル・ミケルソン
ケビン・ナ*
アンディ・オグルトゥリー
ルイ・ウーストへイゼン*
ターク・ペティット*
イアン・ポールター
シャール・シュワールツェル*
ハドソン・スワフォード
ピーター・ユーライン
リー・ウェストウッド*

(*印はPGA TOURに脱退を表明した選手を示している)